英自動車工業会(SMMT)が5日発表した2018年8月の同国の乗用車新車登録は、9万4,094台となり、前年同月に比べ23.1%増加した。伸び率は大きいものの、今年の登録台数では2月(8万805台)に次いで2番目に少ない。英国では3月と9月にナンバープレートが切り替えられるため、2月と8月は一年の中でも新車登録が最も少ない月の一つに数えられる。1~8月の累計の登録台数は、前年同期比4.2%減の157万1,986台だった。
大幅な増加は、9月から欧州連合(EU)ですべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP:乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)が適用される影響がある。市場が規制の変化に対応し、コストに敏感な購入者が魅力的な取引を利用したと見られている。
8月の顧客別の登録台数は、個人(23.3%増)と大口法人(19.7%増)が2ケタ増、小口法人(166.4%増)は、前年同月に比べ1,561台増加した。
燃料別では、ガソリン車が39.1%増加した一方、ディーゼル車は7.7%減少した。代替燃料車は88.7%伸び、全体に占める割合が8.0%に拡大した。