ドイツの自動車開発大手ベルトラントが発表した2017/18期第3四半期決算(9カ月)の営業利益(EBIT)は、前年同期比24%増の4,930万ユーロ、売上高は同2.3%増の7億5,260ユーロだった。連結純利益は3,200万ユーロとなり、利益率は5.4%から6.6%に改善した。
ベルトラントはアプリケーション開発で米ソフト大手のマイクロソフトと提携したことで、新たな市場と顧客の開拓に成功した。同社のディトマー・ビヒラー社長は電気駆動技術分野をさらに強化する方針を示している。これに向けドイツ北部に電気自動車専門の試験施設を次々に開設するなど開発環境を整備してきた。これまでに電動SUV専用の試験施設や高電圧試験施設を開設している。今後も自動運転、電気駆動、デジタル化、コネクテッドの分野に注力していくとしている。ベルトランドは1974年の設立。欧州、北米、中国などに約50の開発拠点と約1万3,000人の従業員を抱えている。