独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した独電機業界の上半期(1~6月)の輸出高は前年同期比4.3%増の1,017億ユーロとなり、初めて1,000億ユーロの大台に乗った。新興国向けが6.5%増の357億ユーロと大きく拡大。先進国向けも3.2%増の660億ユーロと堅調だった。
輸出先上位10カ国のなかで伸び率が最も大きかったのはオランダで、14.3%増の54億ユーロへと拡大。英国を抜いて輸出先4位に浮上した。最大の仕向け先である中国も12.2%増と2ケタ増を記録した。同2位の米国は0.9%減の85億ユーロへと後退。英国も0.7%落ち込んだ。
6月の業界輸出高は175億ユーロで、前年同月を3.8%上回った。
ZVEIは今回、世界の電気市場規模が今年は昨年の4兆2,230億ユーロを5%上回るとの予測を示した。来年も4%の拡大を見込んでいる。地域別ではアジアが各6%、5%、アメリカ大陸が同5%、4%、欧州が4%、3%伸びるとの予想だ。
最大市場の中国については今年7%、来年6%の成長を予想。同2位の米国についてはそれぞれ同5%、4%を見込む。