ハンブルク港マーケティング協会が23日発表した同港の上半期の海運貨物取扱量は6,650万トンとなり、前年同期比で4.9%減少した。ばら積み貨物は10.4%減の2,110万トンと大きく後退。一般貨物も2.2%減って4,550万トンとなった。
コンテナ取扱量は433万TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年同期を2.7%下回った。空コンテナが15.6%減の53万TEUへと後退したことが最大の押し下げ要因。積荷のあるコンテナは0.6%減の380万TEUと減少幅が小さかった。
積み替えコンテナ433万TEUのうち後背地輸送は270万TEUを占め、同港の取扱量に占めるシェアは0.7ポイント増の62.1%へと拡大した。特に環境に優しい鉄道輸送は5.4%増の121万TEUと大きく拡大し過去最高を記録。後背地輸送に占めるシェアは45.1%に上った。トラックは同52.7%、河川輸送は2.2%だった。
同港に寄港するタンカーの数を規模別でみると、積載能力1万8,000~2万TEUと1万4,000~1万7,999TEUの船舶は急速に増加しており、上半期はそれぞれ65隻、113隻に上った。一方1万~1万3,999TEUの船舶は減少傾向が続いており、154隻へと落ち込んだ。