ドイツ人がスーパーやディスカウントストアで商品を購入する回数が減少している。調査大手ニールセンの調べによると、一人当たりの平均購入回数は年209回となり、2013年の232回から10%減少した。同社の調査をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
ニールセンの調査担当者は購入回数の減少について、消費者はネット広告で事前に特売品情報を調べたうえで来店するようになっていると指摘。スーパーなどに長居せず、効率的に買い物を済ませるようになってきたと説明した。アンケートでは「手早く購入できる店を利用する」との回答が59%に上った。
この傾向を反映するように、品ぞろえが豊富な大型スーパーの数は08年の6,118店から今年は7,851店へと増加。小規模スーパーの数は1万4,082店から6,422店へと減少した。小規模店は品ぞろえが少ないことから、消費者は必要な商品をすべて購入するために他の店にも足を向けなければならなくなるリスクが高いという事情が背景にある。
ネット広告が重要な役割を果たすようになっていることもあり、スーパーとディスカウントストアの広告投資額はこの1年で最大30%拡大したという。