ドイツ鉄道―ライドシェアのGHTを買収―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)は5日、ライドシェアリングの新興企業であるGHTモビリティの過半数資本を取得し傘下に収めると発表した。鉄道を補完するモビリティサービスを提供し、乗客がドアツードアで移動サービスを受けられるようにする。GHTは「クレバーシャトル」のブランド名で事業を展開している。

DBは2015年、GHTの資本およそ20%を取得した。今回締結した契約で出資比率を約79%へと引き上げる。買収金額は明らかにしていない。

GHTは2014年の設立で、DBの駅を出発・目的地とするライドシェアサービスを主に手がけている。顧客は専用のアプリで予約。ルートが近い他の顧客と相乗りすることになるため、料金はタクシーに比べて最大40%安くなる。車両には環境に優しい電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、水素燃料電池車(FCV)を利用。トヨタのFCV「ミライ」も採用している。

これまでベルリン、ライプチヒ、ミュンヘン、ハンブルクでサービスを手がけてきた。年内にフランクフルトとドレスデンにも手を広げる予定だ。

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