ベラルーシの商用車大手で国営のミンスク自動車工場(MAZ)が、アフリカに組み立て工場を設置する可能性を検討している。まずはアンゴラ、将来的にアルジェリア、ナイジェリアを視野に入れる。独立国家共同体(CIS)以外に販路を広げる戦略の一環だ。
ナイジェリアは完成車の輸入関税が極端に高く、事実上、同国への輸出ができない状況にある。このため、現地生産で市場参入を狙う意向だ。また、部品の現地調達率が40%を超えれば、ナイジェリアの加盟する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)内で自由に取引できるのも魅力だ。ECOWASにはナイジェリアのほか、ベナン、ブルキナファソ、カーボヴェルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、ニジェール、セネガル、シエラレオネ、トーゴが加盟している。