仏ルノー、新型クロスオーバーSUV「アルカナ」をモスクワで発表

仏自動車大手ルノーは8月29日に開幕したモスクワ国際モーターショーで、新型クロスオーバーSUV「アルカナ」を初公開した。クーペの優雅さを取り入れたスタイリッシュなコンパクトカー(Cセグメント車)で、これまでに展開しているSUV「カジャー」や「コレオス」よりも富裕な顧客層に狙いを定める。来年からロシアを皮切りに世界で販売していく。

ロシアの自動車市場は通貨ルーブル安や欧米による制裁を背景に、4年連続で縮小したが、昨年ようやくプラス成長に転換した。ルノーにとって同国は2番目に大きな市場で、需要回復をばねに販売を増やしたい考えだ。

ルノーは2022年までに年販売台数を16年比40%増の500万台へ引き上げるグループ目標を掲げる。欧州市場の減速や、仏競合PSAが独オペル買収で規模のメリットを強化したこともあり、グループとしてトップシェアを握るロシアでの展開が目標達成の成否を大きく左右しそうだ。

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