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ハンガリーとキルギスが関係強化、中央アジアの親欧州を促進

2018年9月12日発行 No.1080号

ハンガリーのオルバン首相は4日、訪問先のキルギスで同国のジェエンベコフ大統領と会談し、キルギスをはじめとする中央アジア諸国との関係強化に意欲を示した。同地域の経済発展を受け、新たな商機を探るとともに、両国の協力関係を通じて欧州の立場を強める狙いがある。

同首相はキルギスがユーラシア経済共同体の一員であることに加え、(米国の保護主義的姿勢を機に)「貿易戦争」が懸念される現状から、「中央アジア諸国との結びつきを強めることが欧州連合(EU)にとっても重要な課題だ」との見方を示した。この関連から、キルギスをはじめとする中央アジア地域の安定を図るため、EUの対キルギス支援拡大を支持していく立場を明らかにした。

ジェエンベコフ大統領はオルバン首相に対し、キルギスの投資優遇の枠組みや起業支援措置について説明。首相の訪問が両国間の友好的関係を強化し、提携を加速させるきっかけとなると歓迎した。また、ハンガリーと政治対話や議会間交流をすすめ、欧州安全保障問題をめぐる国際連合など国際機関での議論で欧州を支援する姿勢を示した。

両国は今後、合同経済委員会を設置し、提携拡大の可能性を探る。分野としては、貿易、農業、水資源、環境、医薬品、情報通信(IT)、投資招致、教育・文化、エネルギー管理、観光、製造業、繊維産業などが挙がっている。ハンガリー輸出入銀行はすでに、自国とキルギスの企業間提携を支援するため6,500万米ドルの融資枠を設定した。

観光業については、今回の訪問を機に両国外相間で提携協定が調印された。また、学術・文化・科学分野では、ハンガリーが来年からキルギス奨学生枠を現行の25人から75人へ3倍化する。

なお、オルバン首相は今回の訪問中にキルギスのチョルポン・アタで開かれたテュルク評議会首脳会議にも参加した。同評議会はテュルク諸語を公用語とする国家で構成され、トルコ、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギスが参加している。オルバン首相はハンガリーを建国したマジャール人の祖先の一部がテュルク諸族であることに触れ、文化的共通点を基盤にした友好関係の深化に期待感を示した。

ハンガリーの首相がキルギスを公式訪問したのは今回が初めて。ジェエンベコフ大統領はオルバン首相の招待を受けて、ハンガリーを公式訪問することを約束した。

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