自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は20日、バン部門のメルセデスベンツ・バンが化学大手のBASFとオンデマンド・ライドシェアの分野で協業すると発表した。BASFのルートヴィヒスハーフェン本社工場で移動手段としてライドシェアを活用。工場内の移動効率を引き上げる。
メルセデスのバンを用いて従業員と来訪者にライドシェアを提供する。利用者がアプリで予約すると、システムがアルゴリズムで同乗者を決めるとともに、最適のルートを割り出す。当面は内燃機関車を運転手付きで運行するものの、将来的にはコネクテッド機能を持つ自動運転の電気自動車(EV)も投入する考えだ。
ライドシェアの運営はメルセデスベンツ・バンと米スタートアップ企業ヴィアの合弁会社ヴィア・バンが引き受ける。ヴィア・バンはアムステルダム、ロンドン、ベルリンですでにサービスを提供しているが、工場での事業は今回が初めて。