独エルリングクリンガー、燃料電池事業で選択・集中

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは21日、燃料電池事業の経営資源を移動用途(モビリティ)向けのプロトン交換膜型燃料電池(PEMFC)に集中すると発表した。定置用の固体酸化物形燃料電池(SOFC)事業およびSOFCをベースにした発電機を開発・生産している独ニュー・エナーデイの資本持ち分は、独エネルギー会社のサンファイヤーに売却する。

燃料電池事業の見直しは、エルリングクリンガーの電気駆動車(エレクトロモビリティ)事業の今後の戦略の一環に位置づけられる。ニュー・エナーデイの持ち分を含むSOFC事業の売却については、9月19日に契約に署名しており、売却手続きは9月末までに完了する見通し。売却金額は公表していない。サンファイヤーはSOFCを使用した大型発電機などを製造している。

エルリングクリンガー・グループの2017年の売上高(約17億ユーロ)のうちSOFC事業は約60万ユーロにとどまっている。2018年もSOFC事業で前年並みの売上を見込んでいる。

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