Fakulraet 73

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が実施するソフトウエア開発者の新しい人材育成プログラム。2018年10月から第1期生を募集・選出する。プログラムの期間は2年。2019年春から100人が同プログラムを開始し、2021年初めには、プログラムを修了した第1期生のVWでの採用を開始する。

当該プログラムは、VWグループの人材育成活動を統括する上部組織のフォルクスワーゲン・グループ・アカデミーが開発した。VWでは、近い将来、ソフトウエア開発者の確保が困難になるとの見通しから、自前の人材育成に乗り出した。

応募者は、社内・社外から受け付ける。情報技術(IT)の基礎知識を持つことが条件で、大学の卒業生である必要はない。情報学、経済情報学、数学、物理などの分野の大学・専門大学の中退者、求職中の人材の応募にも期待しているという。

VWが実施する人材教育プログラムの卒業生も対象としており、例えば、自動化技術の電気工学、メカトロニクス、コンピューターサイエンス、テクニカルデザイナーなどの分野に従事する従業員の新プログラムへの参加を見込んでいる。

新プログラムは、ドイツのヴォルフスブルクにある人材育成機関AutoUniで実施するほか、外部の専門大学や民間教育機関とも協力する。AutoUniで行われていたソフトウエアおよびIT専門家の育成が新プログラムに移管する形となる。

メディア報道によると、VWの1期生への投資は約2,000万ユーロ。さしあたり3期生までは同プログラムを継続する計画。

VWによると、73 は21番目の素数で、73を反転した37は12番目の素数。さらに12を反転した21は、3と7を掛け算した数字(3×7=21)であることがプログラム名を決めた理由。特徴のある素晴らしい数字で、今回の人材育成プログラムも同様に素晴らしくなるようにとの期待が込められている。

メディア報道によると、米国の人気ドラマ「ビッグバン・セオリー」の登場人物で優れた頭脳の持ち主であるシェルドン・クーパーが最も好きな数字が73であることにVWはヒントを得たもよう。

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