独BASF、自動車用塗料研究開発所を拡張・近代化

独化学大手のBASFコーティングス事業部は、ドイツ・ミュンスターにある自動車用研究開発所に2,400万ユーロを投資して拡張・近代化した。新研究開発所はモジュール化された「リーン研究所」コンセプトで改築されており、欧州全体の研究部門のデジタル化と透明化および効率のよい資材活用を目指している。オフィスと研究所はすべてネットワーク化されており、製品開発から塗料サンプル生産、アプリケーション試験などまですべて作業工程・内容やデータがデジタル保存、データベース化される。また、最適化された物流コンセプトにより作業に使用する全ての資材が容易に入手できるようになっている。また、品質確保に向けては設備メーカーのFrickeDosing + Filling Systems(ミンデン)と共同開発した研究用自動調合ラインを新たに導入した。長さ12メートル、重さ8トンの自動調合機は300種類の原料を使って標準塗料のレセプトをつくることができるという。

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