加マグナと仏アルトラン、モロッコに合弁でエンジニアリング拠点を開設

カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは2日、仏技術開発コンサルティング大手のアルトランと合弁でモロッコにエンジニアリングセンターを開設したと発表した。約500人のエンジニアを雇用し、欧州系の自動車メーカーと共同でグローバル市場に向けたエンジニアリング活動を行う。欧州向け輸出車両の生産基地として重要なモロッコに拠点を置くことで、同国の輸出拡大の後押しが期待されている。

合弁会社の名称はMG2で、モロッコの最大都市カサブランカに位置する。両社の折半出資とし、マグナの技術力と、地元に精通したアルトランの知見を持ち寄りエンジニアリングサービス全体の競争力向上を目指す。

モロッコは欧州までわずか14キロメートルという地の利と生産コストの低さを武器に、欧州向け自動車の生産拠点としての地位を築きつつある。2025年までに年間100万台の生産を達成する目標を掲げており、自動車メーカーによる新工場への投資を呼び込んでいる。

上部へスクロール