ドイツが墺国境審査を6カ月延長

独内務省は12日、オーストリア国境で行っている出入国審査を6カ月延長すると発表した。欧州連合(EU)の欧州委員会は速やかな停止を求めているものの、ホルスト・ゼーホーファー内相は停止の前提条件が欠如しているとして、11月11日までとなっていた審査の期限を来年5月11日まで引き延ばした。

EU加盟国の大半とスイス、ノルウェーなどのEU非加盟国が調印したシェンゲン協定では域内の自由移動が保証されている。このため、加盟国間では国境審査が原則的に廃止されているが、治安などに深刻な脅威がある「例外的な状況」に限り、各国は期限付きで国境審査を再導入できる。難民流入が急増した2015秋以降、EU加盟国のドイツ、オーストリア、フランス、デンマーク、スウェーデンとEU非加盟国のノルウェーが国境審査を復活。ドイツはその後、審査期限の延長を繰り返している。

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