フォード、ルーマニアに欧州初の地域開発支援センター開設

米自動車大手フォードは24日、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として展開する地域開発支援センター「フォード・リソース&エンゲージメントセンター(FREC)」をルーマニアに開設した。FRECを欧州に置くのは初めて。人材育成などによって地域の雇用創出や経済発展を支援することが目的で、フォード財団が民間地域開発プロジェクトを支援する国際NGOのグローバルギヴィングと合同で立ち上げた。同市に生産拠点を構え、約4,400人を雇用する企業として、地域社会への貢献に努める。

南部クラヨバに設置されたFRECは、若者の能力開発に取り組む地元の非政府組織の協力を得て実現したもので、市から提供された建物を改装して利用する。クラヨバ大学の学生や卒業生などの能力開発を支援し、地元経済の発展につながるような刷新的かつ持続可能な社会プログラムの立ち上げを奨励する。

フォードは2008年、地元自動車メーカーの買収によりルーマニアに進出した。クラヨバ工場では現在、小型SUV「エコスポーツ」及び1リットルエンジン「エコブースト」を生産しているが、今年5月、新モデル導入に向け生産体制を増強する計画を明らかにした。これに伴い1,500人を新規雇用する見込みだ。

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