トヨタ自動車は10月30日、ポーランドのヴァウブジフ工場でハイブリッド車(HV)用変速機の生産ラインが稼働したと発表した。アジア以外の拠点でHV用変速機を生産するのは初めて。欧州のHV販売が伸びていることを受けて現地生産を決定した。投資規模は明らかにされていないが、これまでの対ポーランド投資残高は10億ユーロを超えたという。他のプロジェクトによる分も含め、同工場では従業員数が600人増加する。
ヴァウブジフで生産するHV用変速機は、小型車「カローラ」とコンパクトSUV「C-HR」に搭載する。
トヨタは今回の生産開始を機に、ポーランド工場へ最新のハイブリッド技術と、次世代プラットフォーム「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を導入していく方針だ。同社では、これが「ポーランド自動車業界の電動化」推進の助けになるとみている。
トヨタモーターヨーロッパのヴァンジル社長によると、現在、HVモデルはトヨタの欧州販売の半分を占め、その販売台数も増加し続けている。