バイエルが22年までに営業益を約40%拡大

ライフサイエンス大手の独バイエルは5日ロンドンの投資家説明会で、中期業績目標を明らかにした。組織再編と事業効率の引き上げ、技術革新を通して売上高と営業利益をともに拡大。売上高を2020年までに16〜17%、営業利益(EBITDA、特別要因を除く)を同39%伸ばす計画だ。

売上高は今年446億ユーロとなる見通し。同社は今後これを年4〜5%のスピードで拡大していき、22年に約520億ユーロへと引き上げる。EBITDA(同)も年率およそ9%の拡大を通して今年の115億ユーロから約122億ユーロへと伸ばす。売上高営業利益率(EBITDAベース、特別要因を除く)は今年の約26%から30%強へと上昇することになる。

部門別では農業化学部門の売上高を今年の193億ユーロから年4%以上のスピードで拡大。売上高営業利益率も約23%から30%超へと引き上げていく。

処方薬部門については売上成長率で年4〜5%を確保するとともに、売上高営業利益率を今年の約33%から35%超へと拡大していく。

一般用医薬品部門では売上高を来年およそ1%拡大。22年までに増収幅を年3〜4%へと引き上げる。また、売上高営業利益率は来年およそ21%とし、22年までに約24%へと拡大していく。同部門では22年までにコストをおよそ5億ユーロ削減する。

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