自動車部品大手の独マーレは9日、自動車業界向けの技術サービスを手がける独ZGツァーンレーダー・ウント・ゲトリーベ(ZG-Zahnräder und Getriebe)を買収すると発表した。マーレはパワートレインの総合システムソリューションを一手に提供するようになるという目標を掲げており、その実現に向けてトランスミッション分野のノウハウを拡充する。買収金額は公表しないことで合意した。
ZGはミュンヘン大学からのスピンオフとして2008年に設立された。パワートレイン分野の技術サービス事業者で、特に歯車装置分野で優れたノウハウを持つ。従業員数は約40人。
パワートレインをシステム化するとエンジンやトランスミッションなどを単に組み合わせ製品に比べて部品間の連携が滑らかになるほか、小型化できるというメリットがある。マーレはこの事情を踏まえて、パワートレインの総合的なシステムサプライヤーになることを目指している。