カナダ自動車部品大手マグナ・インターナショナルは19日、スロベニア北東部マリボル近郊のホチェで塗装工場の稼働を開始した。1日当たりの車体の処理台数は当初24台で、5月末までに100台へと引き上げる。それに合わせ従業員数も200人から400人に増やす。投資額は1億4,600万ユーロ。
ホチェ工場では英ジャガーの小型SUV「Eペース」の車体塗装を行う。塗装後の車体は同工場から北へ75キロメートルの墺グラーツにある子会社マグナ・シュタイヤーの工場に運ばれ、完成車へと組み立てられる。
同塗装工場は本来、2月上旬の操業開始を予定していた。しかし、操業に必要な環境許可を下すことに対し現地の環境保護団体が異議を申し立てたことから、マグナは稼働を延期。塗装業務をグラーツ工場に割り当てて対応した。今月15日に環境許可が発効したことから稼働にこぎつけた。
今回の塗装工場設置はマグナのスロベニア投資事業の第一弾となる。最終的に計3億ユーロを投じ、約1,500人の雇用を創出する計画だ。