Ifo経済研究所が25日発表した3月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月の98.7から99.6へと0.9ポイント上昇した。同指数の改善は7カ月ぶり。今後6カ月の見通しを示す期待指数が特に大きく好転しており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は景気後退に対する抵抗力を示している」との見方を示した。
期待指数は95.6となり、前月の94.0から1.6ポイント上昇。現状判断を示す指数も103.6から103.8へと0.2ポイント改善した。
景況感は製造業を除く3部門で好転した。サービス業では現状判断と期待指数がともに上昇。期待指数は上げ幅が特に大きかった。
流通業でも両指数が改善した。特に小売が好調だった。
建設業の景況感指数は5カ月ぶりに上昇した。春の到来を背景に現状判断が大幅に好転したことが大きい。期待指数は横ばいだった。
製造業の景況感指数は7カ月連続で落ち込んだ。期待指数が12年11月以来の低水準を記録。現状判断も悪化した。需要の減少を受けて増産を計画する企業はほとんどないという。