ドイツ乗用車新車登録、12月は6.7%減少・18年通期は0.2%減少

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2018年12月の国内乗用車新車登録は、23万7,058台となり、前年同月に比べ6.7%減少した。12月は前年同月に比べ営業日が2日少なかったことが影響した。2018年1~12月の累計は、前年比0.2%減の343万5,778台だった。独自動車工業会(VDA)のベルンハルト・マテス会長は2018年の登録台数について、「新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)に切り替わった影響を考慮すると極めて良い結果だった」とコメントしている。

2018年通期の顧客別の登録台数は、法人が全体の63.6%(前年比1.3%減)、個人は36.4%(同2.0%増)だった。

燃料別では、ガソリン車が全体の62.4%(2017年:57.7%)に増えた一方、ディーゼル車は32.3%(同:38.8%)に減少した。純粋な電気自動車は前年比43.9%増の3万6,062台(市場シェア:1.0%)に増加した。ハイブリッド車は53.8%増の13万258台(市場シェア:3.8%)となり、うち、プラグインハイブリッド車は6.8%増の3万1,442台(市場シェア:0.9%)を占めた。

■ スマート、ボルボ、三菱自などが2ケタ増

2018年通期のブランド別の登録台数は、ドイツ勢では、スマート(11.9%増)、MINI(8.1%増)、フォード(2.3%増)、フォルクスワーゲン(VW)(1.5%増)、BMW(1.2%増)が前年を上回った。一方、アウディ(9.9%減)とオペル(6.5%減)は前年実績を下回った。

国外ブランドでは、ジープ(27.9%増)、、ダチア(14.5%増)、DS(12.8%増)、セアト(12.5%増)、ボルボ(11.1%増)が2ケタの増加だった。これに対し、テスラ(42.8%減)、サンヨン(24.6%減)、ランドローバー(23.3%減)、アルファロメオ(10.8%減)は2ケタの減少だった。

国外ブランドでは、シュコダが市場シェア5.7%で最も多く、ルノーが3.8%、セアトが3.5%で続いている。

日本勢は、三菱自(17.1%増)が2ケタ増と好調だったほか、トヨタ(3.5%増)、マツダ(0.2%増)も販売を伸ばした。日産(26.0%減)は2ケタ減と低迷し、レクサス(7.9%減)、ホンダ(7.4%減)、スバル(2.1%減)、スズキ(1.7%減)も前年に比べ減少した。

セグメント別では、コンパクトクラス(22.0%)、SUV(18.3%)、小型車(14.5%)、中型車(10.9%)で全体の半分以上を占めた。SUVは前年比20.8%増と好調で、キャンピングカー(15.5%増)と上級クラス(12.4%増)も2ケタの増加だった。

■ 12月の生産は18%減少・輸出も20%減少

独自動車工業会(VDA)によると、12月の国内生産は前年同月比18%減の29万6,000台、輸出も20%減の24万6,800台と低迷した。営業日が前年同月に比べて2日少なかった影響がある。2018年通期では、国内生産が前年比9%減の511万8,800台、輸出は9%減の399万500台だった。

VDAによると、12月の国内受注は前年同月に比べて約15%減少した。前年同月の水準が極めて高かったことに対する反動があったほか、営業日が少なかったことが影響した。国外受注は、12月が8%減少したものの、2018年通期では1%減とほぼ前年並みだった。

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