英ダイソン、本社をシンガポールに移転

英家電メーカーのダイソンはこのほど、本社を英国からシンガポールに移転すると発表した。ダイソンの事業におけるアジア市場の重要性が高まっていることを理由とした。アジア市場ではダイソン製品の顧客が急速に増えているうえ、シンガポールにはすでに、同社の研究拠点や工場がある。ダイソンは2018年10月には、シンガポールに電気自動車(EV)の生産拠点を建設すると発表した。

ダイソンの創業者であるジェームズ・ダイソン氏は、英国の欧州連合(EU)離脱の支持者として知られているため、2019年3月末のEU離脱を目前に控えたタイミングでの同社の本社移転の発表に対し、英国では批判の声も出ているもようだ。

なお、本社移転に伴い、経営陣では財務担当責任者と法務担当責任者の2人が本社からシンガポールに異動する。ジム・ローウェン最高経営責任者(CEO)はすでにシンガポールに勤務している。まだ、ダイソンは現在、同国に1,000人を超える従業員を抱えている。

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