仏タイヤ大手のミシュランは1月22日、インドネシア同業のPTマルチストラーダ・アラー・サラナ・TBKを買収すると発表した。4億3,900万米ドルで株式80%を取得する。既存設備を活用し、新規投資を抑えることで競争力を高め、東南アジア最大の人口を擁する同国市場での地歩を迅速に固める。
マルチストラーダは2017年に18万トン超(乗用車用タイヤ1,100万本、二輪車用900万本、トラック用25万本)を生産し、売上高は2億8,100万ドルに上った。ミシュランは同社の残り株式についても公開買い付けを実施する方針。買収完了から3年以内のシナジー効果は年7千万ドルに達すると見込んでいる。
ミシュランはまた、現地販売会社のPTペンタ・アルタ・インプレッシの株式20%も取得し、安定した販売チャネルを確保する。