ドイツの全国カーシェアリング連盟(bcs)によると、2019年1月1日時点におけるドイツのカーシェアリングサービス事業者の登録顧客数は246万人となり、前年に比べ16.6%(35万人)増加した。内訳は、貸出・返却の場所が決まっているステーション式が前年比21.5%増の65万人、貸出・返却の場所を特定しないフリーフローティング式が前年比14.9%増の181万人だった。
カーシェアリング車両も全体で2万200台となり、前年に比べ12.5%(2,250台)増加した。うち、ステーション式は前年比11.4%増の1万1,200台、フリーフローティング式は前年比13.9%増の9,000台だった。
なお、フリーフローティング式の車両のうち890台は、フリーフローティング式とステーション式の両方を組み合わせたサービスを提供する事業者によるもので、ステーション式と重複している。2018年はライプチヒとカールスルーエで混合式のカーシェアリングサービスが開始している。
ステーション式は全国で現在、740カ所となり、前年に比べ63カ所増えた。フリーフローティング式は国内7カ所の大都市でおよびいくつかの大都市周辺の自治体で利用することができる。
■ 電動車は前年並み
電動車のカーシェアリング車両は前年並みで、フリーフローティング式では1,025台だった。ステーション式では、中堅のカーシェアリング事業者が電動車を増やしており、321台から498台に増えた。
なお、純粋な電動車のカーシェアリングは、431台から304台に減少した。2018年中に公的な助成期間やリース契約が終了したためで、電動車は採算が合わず、保有車両から除外されたと見られている。