仏自動車大手シトロエンが開発した超小型車のコンセプトカー。3月にスイスのジュネーブモーターショーに出展する予定。
全長2.50メートル、幅・高さは各1.5メートルのマイクロカー(カテゴリー:L6e)で、2人乗りの純粋な電気自動車。重量は425キログラム。床下にリチウムイオン電池を配置しており、航続距離は100キロメートル、充電時間は約2時間。
最高速度は時速45キロメートルで、自動車免許は必要なく、ドイツなど欧州域内では平均16歳から、フランスでは14歳から運転することができる。
シトロエンでは、電動アシスト自転車や電動スクーター、電動キックボードなどの代わりとして需要があるとしている。
シトロエンは、当該モデルは駐車場の確保が難しい都市部での移動に適しているとし、利用時間・契約期間は、5分間、5時間、5日間、5カ月、5年間など、短時間のカーシェアリング利用から長期リース契約まで、さまざまな利用方法を可能にする「ユーズ・オン・ディマンド」をコンセプトとしている。
インターフェースはスマートフォンのみで、QRコードで開錠する。インスツルメントパネルの前にある台にスマートフォンを置くと、画面がフロントガラスに映し出されてヘッドアップディスプレーとなる。
シトロエンによると、同モデルは純粋なコンセプトカーで、量産についてはまだ決定していない。なお、PSAグループでは、プジョーが2009年9月に超小型車のコンセプトカー「BB1」を発表したが市場投入には至らなかった。