英自動車工業会(SMMT)は2月28日、2019年1月の乗用車生産が12万649台となり、前年同月に比べ18.2%減少したと発表した。乗用車生産の減少は8カ月連続となる。国内向け、輸出向けの両方で前年同月を下回った。
全体の約78%を占める輸出は21.4%減と大幅に落ち込んだ。主要輸出先における需要が低迷したためで、中国向けの輸出台数は72.3%も減少、欧州連合(EU)27加盟国向けも20.0%減と低迷した。
国内向けは4.8%減少した。EU離脱問題など政治の不安定が消費者信頼感を落ち込ませていることに加え、モデルチェンジも影響した。
■ 商用車の生産、49.1%増加
1月の商用車生産は、前年同月比49.1%増の9,182台と好調だった。国内向けは大型受注が多かった影響で97.4%増の4,014台となり、前年同月(2,033)に比べほぼ倍増した。全体の60%弱を占める輸出も25.3%増と好調だった。英国の商用車輸出のうち、欧州連合(EU)向けが大部分(96.2%)を占めている。
■ エンジン生産、9.5%減少
1月のエンジン生産は、前年同月比9.5%減の24万1,727基にとどまった。国内向けは、モデルチェンジに向けて生産調整を実施した工場があったため、13.8%減と2ケタの減少となった。全体の約63%を占める輸出も前年同月に比べ6.7%減少した。