生産者物価の上げ幅、11月も高水準に

ドイツ連邦統計局が12月19日発表した11月の生産者物価指数は前年同月比3.3%増となり、上げ幅は6年10カ月来(2011年12月以来)の高水準を記録した前月と同値となった。これまでに引き続きエネルギーが最大の押し上げ要因で、8.9%上昇。エネルギーを除いたベースでは上昇率が1.6%にとどまった。

エネルギーのなかで上げ幅が最も大きかったのは石油製品で、19.0%に上った。灯油が36.9%上昇。軽油(21.8%増)、ガソリン(11.9%増)も2ケタ台の伸びを記録した。液化石油ガスは前月の14.8%増から2.0%減へと転じ、価格が下落した。

天然ガスも8.5%増と上げ幅が大きかった。産業向けが19.7%、発電所向けが17.0%上昇。一般世帯向けは1.7%下落した。

電力は8.3%増。電力公社などの配電事業者向けが17.4%、特別契約顧客向けが9.1%高くなった。一般世帯向けは0.6%下落した。

中間財は2.4%の伸びを記録した。飼料が12.4%上昇。化学品も4.9%高くなった。金属は3.0%増。非金属二次原料は14.5%減、非鉄金属は2.6%減だった。

非耐久消費財は0.4%の上昇にとどまった。食料品が0.2%下落したことが反映された格好。下げ幅は砂糖で17.7%、バターで13.3%、コーヒーで3.9%に上った。加工済みじゃがいもは11.5%、パン・ケーキ・焼き菓子は4.5%高くなった。

耐久消費財は1.8%、投資財は1.5%の上昇だった。

11月の生産者物価指数は前月比では0.1%増となり、9カ月連続で上昇した。エネルギーが0.5%増となり、全体をけん引。エネルギーを除いたベースでは物価に変動がなかった。エネルギー以外では中間財、投資財、耐久消費財が0.1%増、非耐久消費財が0.1%減だった。

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