製品設計やブランド構築などを手掛けるハンガリーのマフォルム・デザイン(Maform Design)は先ごろ、同社が設計を行った電動垂直離着陸機(eVTOL)の公開飛行を米国のテキサス州で実施したことを明らかにした。同機は同社が米国のベンチャー企業、リフト・エアクラフト(Lift Aircraft)の依頼を受けて設計したもの。リフト社は2019年から米国内の25カ所に同機の運用拠点を開設し普及を図っていく予定だ。同機はパイロット資格を持たずとも操縦が可能となっている。
「ヘクサ」と名付けられた同機は18のローターを持つ1人乗りの機体で、重量は196キログラム、1度の飛行時間は最大15分間となる。高度や風力などを考慮しバッテリーの残量を計算し、残量があるレベルに達すると指定の場所に戻り着地するなど安全性が考慮されている。緊急時にはパラシュートが自動的に開く。
同機の試乗の予約受付は既に始まっている。年齢は18歳以上で体格にも制限があるが、バーチャルリアリティ(VR)のシミュレーターで訓練を終えれば試乗が可能だ。