米航空宇宙大手のボーイングは10日、トルコのイスタンブールに研究開発(R&D)拠点を開設した。次世代航空機の開発に向けた調査・設計・デザインプロジェクトを実施する。同国での戦略的成長を実現する足がかりのひとつと位置付けている。
トルコ国防産業庁(SSM)のデミル長官は、ボーイングがトルコ航空宇宙産業界などの地元企業と取引してきた事実を指摘。今回のR&D拠点の開設がトルコ防衛産業にとって、単なる部品供給元という地位を脱し、ボーイングのサプライチェーンでより重要な役割を担うための追い風となると期待感を示した。