独ティッセンクルップ、デブレツェン工場を拡張

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップがハンガリー東部のデブレツェンにある自動車部品工場を拡張する。投資規模は3,500万ユーロで、ハンガリー政府から38億フォリント(1,180万ユーロ)の助成を受ける。2020年までに稼働し、250人を新規雇用する計画だ。

ティッセンクルップは昨年3月にデブレツェン工場を開設した。年産能力はコイルばねとスタビライザー合わせて年650万本に上る。今回の追加投資で工場面積を2,000平方メートル拡大し、生産ライン、倉庫、オフィスを増設する。

ティッセンクルップの自動車部品事業はデブレツェン工場を含め、ハンガリーで4拠点を運営する。ブダペスト近郊のヤースフェーニサルでは操舵部品生産、独高級車大手アウディのジュール工場内では車軸生産、ブダペストでは電気工学操舵システムのソフト開発を手掛ける。ハンガリー従業員数はおよそ1,100人。

デブレツェン市は現在、製造企業の投資に沸いている。独自動車大手BMWが先ごろ新工場の設置を発表したほか、独包装機械のクロネス、独自動車部品のコンチネンタルが工場を建設中だ。イスラエル製薬テバは生産面積を倍増したばかり。(1HUF=0.39JPY)

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