フォードとVW、トルコでバン・ピックアップトラックの共同生産を検討

自動車大手の米フォード・モーターと独フォルクスワーゲン(VW)は16日、開催中の米デトロイト・モーターショーで、トルコでバンとピックアップトラックの共同生産を検討していることを明らかにした。両社は前日に電気自動車(EV)と自動運転車での共同開発で覚書を交わしており、トルコでの共同生産も提携の一環となる

生産提携では、フォードが中型ピックアップトラックと欧州市場向けの大型商用バンを、VWがシティバンをそれぞれ設計、生産する方針で、コスト削減につなげる。業績への効果は2023年から税引前営業利益ベースで表れると予測している。

生産拠点としてはフォードと現地コチ財閥との商用車合弁会社、フォード・オトサンが有力だ。同社はコジャエリ, ギョルジュク、イェニキョイに工場を構え、国内商用車生産台数の67%、総輸出台数の72%を占める最大手。年産能力は44万台で、2017年の売上高は69億ドルに上った。

フォードのハケット社長は、同社の欧州・近隣市場事業における提携の影響を分析し、数週間中に結果を公表するとしたうえで、雇用への影響はないことを強調した。

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