ガスプロム、カリーニングラードのLNG受入基地が稼働

天然ガス世界最大手のロシア国営ガスプロムは8日、バルト海沿岸のカリーニングラードで、液化天然ガス(LNG)受入基地「マーシャル・ヴァシレフスキー」を正式に稼働した。ベラルーシ、リトアニアを経由するパイプライン以外の輸送ルートを確保する狙い。

稼働した海上液化天然ガス受入基地(FSRU)は、韓国の現代重工業が建造した。現地メディアによると費用は2億9,500万米ドル弱に上った。基地に付属するインフラ建設費は最大540億ルーブル(7億ユーロ)と報じられている。

同FSRUは年27億立方メートルの再気化能力を持つ。これは、ベラルーシ、リトアニアを経由するパイプラインの輸送能力(25億立方メートル)を超える水準だ。気化されたガスは、3.5キロメートルのパイプラインで陸上送ガス網・貯蔵施設に運ばれる。付属する地下貯蔵施設では現行1億5,600万立方メートルの貯蔵能力を、2025年までに8億立方メートルへ引き上げる予定だ。(1RUB=1.62JPY)

上部へスクロール