MS&ADインシュアランス・グループ・ホールディングスは7日、傘下の三井住友海上火災保険がロシア4位の損害保険会社インゴストラッハ(Ingosstrakh Insurance Company)と戦略的提携を結んだと発表した。ロシア、独立国家共同体(CIS)にインゴストラッハが持つ広範なネットワークを活かし、日ロ経済協力等を通じて増加が見込まれる進出日本企業に対しより高品質なサービスを提供していく。
今回の提携でインゴストラッハは日系企業専任の「ジャパンデスク」を設置し、三井住友海上は社員を派遣する。現地に精通したインゴストラッハの各種ノウハウや独自商品をもとに、日系企業のニーズに合った商品設計や事故対応を行う。日ロ間では2016年5月の首脳会談を受けて経済分野での協力関係が進展しており、日本企業による対ロシア投資の活発化が見込まれている。
インゴストラッハは2017年末時点で従業員数が6,079人、売上高は843億7,200万ルーブル(11億2,690万ユーロ)。ロシア国内に83店舗を展開するほか、アルメニア、ベラルーシ、キルギス、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、カザフスタンに事業拠点を持つ。中国、インドにも進出している。
三井住友海上はまた、ロシア・CIS諸国に進出している中国企業に対しても、中国での提携先と連携してサービスを提供する方針だ。(1RUB=1.67JPY)