ルーマニアの首都ブカレストがハイテク産業の集積地として急成長している。米不動産コンサルティング大手CBREがまとめた欧州、中東、アフリカ(EMEA)の市場調査レポートによると、ハイテク産業就労者数は過去10年間で66%増加し、7万人を超えた。都市人口に占める同就労者比率は欧州連合(EU)平均の2倍と高く、ロンドン、ダブリン、マドリッド、ブダペストとともに欧州有数のハイテク産業拠点に位置づけられる。
ブカレストにはオラクル、マイクロソフト、IBM、ルクソフト、ボーダフォン、エリクソン、ヒューレットパッカードなどIT・通信業界の国際大手が進出している。就労者の業種別シェアを見ると、ソフト開発が36%と最も多く、これにハードウエア製造21%、電話通信20%、ITサービス11%、サイバーセキュリティ8%と続く。