ルーマニア医療サービス大手メッドライフ、ハンガリー同業買収

ルーマニアの民間医療サービス大手メッドライフ(MedLife)はこのほど、ハンガリー同業のロージャケルト・メディカルセンター(RMC)の株式51%を取得して買収すると発表した。本国の医療市場の成長が減速してきたことから国外市場を開拓する戦略で、メッドライフとして初の外国市場進出となる。

メッドライフのマルク社長によると、ハンガリーでの初期投資は400~500万ユーロを予定するが、事業の将来性を吟味して追加投資する可能性がある。引き続きRMCの社長を務める創業者のチェルメリー氏は、メッドライフの資本参加が事業拡大とサービス拡充につながるとして期待を示した。

RMCは2001年、医療ツーリズムの受け入れ医療機関として設立された。当初は外国人患者が9割を占めたが、現在は国内患者が7割を占め、ハンガリーの医療サービス上位10社に名を連ねる。ブダペストに総合病院を構え、約100人の医師と同数の看護師の体制で年間約4万人の患者を受け入れている。2017年の売上高は13億フォリント(410万ユーロ)で、メッドライフの30分の1弱の規模だった。(1HUF=0.40JPY)

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