中国の投資会社タッチストーン・キャピタル・パートナーズは8日、エストニアのタリンとフィンランドのヘルシンキを結ぶ海底トンネルプロジェクトを運営するファイネストベイ・エリア・デベロプメントと、150億ユーロの投資に向けた基本合意書に調印した。取引に伴い、ファイネストベイの少数株式を取得する。
総投資額150億ユーロのうち50億ユーロはファイネストベイへの投資(株式取得)、100億ユーロは借入金融(デット・ファイナンス)の形態をとる。タッチストーン単独での投資ではなく、他社にも投資への参加を募るため、参加する企業が増えれば増えるほど、タッチストーンの持ち株比率は小さくなる。
今後半年以内に投資の詳細を詰める。ファイネストベイの創業者の一人であるクスター・ヴァルトネン氏によると、資金の受け渡しは一度ではなく、必要に応じ、分割して行うことになる。
タッチストーンは中国政府の主導する新シルクロード構想「一帯一路」に関連する基金を利用する考えだ。