ロシアのプラスチック製品大手ポリプラスチックがイスラエルのリヴァリス(Rivulis)と合弁で点滴灌漑(かんがい)設備の部品を生産する。合弁会社の名称は「ポリプラスチック・リヴァリス・イリゲーション・システムズ」で、この春にもポリプラスチックのヴォルシスキ工場(ボルゴグラード州)で生産を開始する。
ポリプラスチックはすでに今年1月の段階でヴォルシスキ工場における点滴灌漑部品の生産計画を明らかにしていた。当時の発表によると、まず4本の生産ラインを設置し、パイプ、ホースなどを製造する。投資額は500万ドル。
ポリプラスチックによると同社はポリマー複合材料・プラスチック製パイプを手がける企業として旧ソ連圏で最大規模を誇る。ポリエチレン製のパイプ・接続部品メーカーとしては欧州大手と肩を並べるという。
本拠はモスクワで、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンの15カ所で工場を操業し、年生産能力は30万トンに上る。約5,500人の従業員で年間350億ルーブル(4億7,000万ユーロ)の売上高を計上する。
リヴァリスはイスラエル北部のキブツ「グヴァト」が本拠で、国内のほかエジプト、トルコ、ギリシャ、フランス、スペイン、米国、ブラジル、アルゼンチン、インドに15工場を持つ。従業員数は約1,700人。同じくイスラエルのネタフィムに続き、世界第2位の灌漑農業技術メーカーとして知られる。(1RUB=1.69JPY)