チェコのシュコダ自動車は14日、2月の販売台数が9万900台となり、前年同月から2%減少したと発表した。販売減は6カ月連続。中国と中欧での不振が響いた。SUVは好調だったものの、他の車種はほぼすべて減少した。
販売数を地域別にみると、西欧は7.2%増の4万1,100台で、主力のドイツは11.5%増の1万6,500台に伸びた。デンマーク(48%)、スイス(36.4%)、ポルトガル(28.9%)、フランス(14.4%)でも2ケタ増を記録した。
中欧は6.1%減の1万7,300台に後退した。本国チェコの落ち込み(14.7%減の7,100台)が響いた。ロシアを除いた東欧は13.1%増の3,500台で、ロシアは0.6%増の5,900台だった。
最大の市場である中国は18.4%減の1万6,400台と大幅に縮小した。重点市場と位置付けるインドも10.3%減の1,200台と振るわなかった。アルジェリアは418.9%増(1,700台)と急拡大した。
2月の販売台数をモデル別にみると、SUV「カロック」が71.5%増の1万300台と好調で、SUV「コディアック」も9.9%増の1万1,200台に拡大した。昨年6月末から中国市場に投入したSUV「カミク」は3,000台だった。一方、主力モデル「オクタビア」(16.9%減の2万6,400台)、小型車の「ファビア」(4.4%減の1万5,700台)と「ラピッド」(10.3%減の1万3,000台)、基幹モデル「スペルブ」(27.5%減の8,200台)はいずれも不調だった。欧州限定のシティカー「シティゴー」は21.1%増の3,100台に伸びた。