チェコ企業、国内でのユーロ決済増加

チェコで企業が国内取引をユーロで決済する傾向が強まっている。チェコ商工会議所によると、国内企業への支払いを現地通貨コルナではなくユーロで行うという企業は現在、2割を超えるという。

パトリア・ファイナンスのエコノミスト、ブレジュ氏は11日、地元ラジオ局『チェコラジオ7』とのインタビューで、輸出企業がユーロ決済の為替リスクヘッジをやめ、ユーロ資金を国内取引の決済に使い始めたことを指摘する。また、ユーロ建てローンが増える中、余分な為替コストを回避するため直接ユーロで返済する傾向が出てきたことも、国内でのユーロ決済の増加につながっていると分析する。

一方、多くのチェコ企業は自国のユーロ導入について、それほど大きな問題とは見ていないようだ。ブレジュ氏によると、リーマンショック後は金融危機によるコルナ急落でユーロ導入を望む声が大きかったが、現在コルナが安定しているのが理由だ。現政権がユーロ導入を目下の課題としていないことから、4~5年以内の導入はないと予測する。

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