自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は29日、同社が米アマゾンと共同構築する産業クラウド「フォルクスワーゲン・インダストリアル・クラウド」の統合パートナーを電機大手の独シーメンスが引き受けることを明らかにした。シーメンスはVWの各工場で用いる様々なメーカーの機械、設備をクラウド上でネットワーク化し、これらの機器が生み出す全データを分析できるようにする。
シーメンスは同社のIoTプラットホーム「マインドスフィア」を用いてVW工場のネットワーク化を支援。VWとサプライヤー、機械メーカーがデータを有効に活用できるようにする。これにより生産の効率・柔軟性が高まり、生産性が向上する。
VWとシーメンスは将来的に、機械・設備メーカーと共同で新しい機能・サービスを開発し、VW産業クラウドの参加企業に提供する考えだ。