新車CO2排出量、17年は微増=EEA

欧州環境庁(EEA)が4日公表したリポートによると、2017年に欧州連合(EU)域内で登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートルあたり平均118.5グラムで、前年の水準を0.4グラム(約0.3%)上回った。現行ルールの下でモニタリングを開始した10年からの累計では、CO2排出量が約22グラム(15.5%)減少したが、EEAはEUが掲げる21年までに新車のCO2排出量を平均95グラム以下に抑えるという目標を達成するため、さらに取り組みを強化する必要があると警告している。

一方、17年にEU域内で登録された小型商用車(バン)のCO2排出量は走行1キロメートルあたり平均156.1グラムで、前年と比べて7.5グラム(4.6%)減少した。これは17年の削減目標(175グラム)を11%下回る水準。ただ、20年の目標(147グラム)は6%上回っている。

リポートによると、乗用車では17年にガソリン車が09年以降で初めて新車登録台数の過半数(53%)を占めた。また、全体に占める電気自動車の割合は前年の1.0%から17年は1.5%に拡大した。

一方、17年に登録されたディーゼル車のCO2排出量は走行1キロメートルあたり平均117.9グラムで、ガソリン車の排出量を3.7グラム下回っている。ただ、ガソリン車は前年から横ばいであるのに対し、ディーゼル車は1.1グラム増加した。

さらに乗用車のCO2排出量をメーカー別にみると、トヨタが走行1キロメートルあたり103グラムと最も少なく、プジョーとシトロエンがそれぞれ105グラム、106グラムと続いている。

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