最新のICE車両に欠陥、ドイツ鉄道が受け取りを停止

ドイツ鉄道(DB)は4日、シーメンスが製造する最新の高速鉄道「ICE4」に欠陥が見つかったとして、車両の受け取りを当面、停止することを明らかにした。安全性に支障はないものの、長期的にみてメンテナンス費用の増加につながることから、最終的な改善案が提示されるまでは新たな車両を受け取らないことにした。DBの運行計画には支障が出ないとしている。

ICE4の車体の溶接が契約で取り決めた品質条件を満たしていなかった。DBがこれまでに受け取った26編成すべてで溶接に問題がある。

シーメンスは同日、問題の車体をサプライヤーとして製造したボンバルディアと共同で声明を発表。契約で定められた品質基準を満たしていなかったことを認めた。

ICE4は省エネ性能と快適性を大幅に改善した高速鉄道として2017年12月から投入が始まった。DBは23年までに計119編成を導入することになっている。

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