ハンガリーの瓦最大手テラーン(Terran)が、同国南部のボーリー工業団地に、瓦一体型太陽電池パネルの工場を新設する。昨秋完工した同地の太陽光発電所に続くもので、環境に配慮した事業戦略に基づく。投資規模や年産能力などの詳細は明らかにされていない。
新工場では、見た目が一般の瓦とほとんど変わらない太陽電池パネル「テラーン・ゲネロン」を製造する。屋根に必要な耐強性も備え、環境にやさしく外観に配慮した新しい製品という。
テラーンは建設景気の追い風に乗り、昨年の生産量が18.6%拡大。国内シェアを33%へ引き上げた。連結売上高は140億フォリント(4,360万ユーロ)、うち国内売上高は80億フォリントに上った。環境配慮型製品を新事業として立ち上げ、今後の成長を確保する戦略だ。
テラーンはボーリー本社工場のほか、ブダペスト近郊のクンセントミクローシュ、スロバキア西部のヴルチャニ、ルーマニア・クルージュ県のクンピャトゥルジーに生産拠点を持つ。(1HUF=0.39JPY)