セルビアのインターナショナル・エネルジェティック・エキスパートグループ(IEEG)が初の国産電気自動車(EV)充電ステーションを開発した。ヴジョヴィッチ社長が4日、現地ラジオ局RTVに明らかにしたもので、6月上旬にもIEEGの本拠地である首都ベオグラード近郊のスタラ・パゾヴァに設置する見通しだ。
充電ステーションはIEEGとベオグラード大学電気工学部との共同開発で、セルビア政府と同国商工会議所の支援を得て実現した。欧州連合(EU)規格に準拠しているほか、米国や中国規格のモデルに対応することも可能だ。現行モデルの出力は22キロワット。現在、急速充電用の50キロワットタイプを開発中で、商用車用125キロワット・ステーションの開発プロジェクトも立ち上げた。
IEEGは、EV開発および再生可能エネルギー分野の技術開発に取り組む。3月下旬にベオグラードで開かれたモーターショーではEV充電システムに加え、自社開発の都市型EVコンセプトを発表するなどEV事業に意欲的だ。