スロベニア国営郵便(ポシュタ・スロベニエ)が国内物流大手インターヨーロッパの株式72%を1億500万ユーロで買収するもようだ。物流事業を強化して売上高を拡大する狙いで、今週中に契約に調印する見通しという。取引に伴い、インターヨーロッパの債務7,000万ユーロも引き受ける。
現地メディアが8日に非公式情報として伝えたところによると、インターヨーロッパの株主連合(SIDバンカ、新リュブリャナ銀行(NLB)、ゴレニスカ銀行、SKBグループ、インテサ・サンパウロ)は、やはり買収に関心を示していた英貨物利用運送事業者エクスペディエーターよりもスロベニア郵便の買収提示額が高かったことを受けて、スロベニア郵便に売却を決めたという。
スロベニア郵便は伝統的な郵便事業の売上高が減っており、インターヨーロッパの統合で収入を伸ばす意向だ。インターヨーロッパの売上高は2017年の1億500万ユーロから22年には2億1,000万ユーロに拡大すると予想されている。