ウズベキスタン、化学産業を近代化

ウズベキスタンが化学産業の刷新に乗り出す。国営化学企業の民営化を進め、今後10年で121億ドルの投資計画を実施する。

このほど発布された大統領令によると、国内化学企業で◇企業統治(コーポレートガバナンス)の確立◇国際会計基準(IFRS)の導入◇経営構造の改善◇政府出資の縮小――などを実施する。投資対象としての魅力を高め、外資による投資を促進したい意向だ。

2019年から30年にかけて、総額121億ドルをかけて31件の投資案件を実施する計画で、このうち17億ドルを国外直接投資(FDI)及び融資でまかなう方針だ。既存工場の拡張・近代化や、窒素、リン酸、カリウム、複合肥料を手掛ける省エネ型工場の新設のほか、国外大手と提携し、ポリエチレン・テレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、合成ゴム、ポリスチレン、ポリウレタンなどの国産化を図る。

フェルガナアゾト(肥料)、サマルカンド化学肥料工場、クングラード・ソーダ工場、デフカナバード・カリウム工場など6社については、投資協定を結んだうえで投資家に直接、過半数株を売却する。それ以外の企業では、入札や債務の株式化を通して株式を売却する。

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