ブルガリアの首都ソフィアの公共輸送機関であるソフィア・エレクトリカル・トランスポートは16日、電気バス導入に向けた入札で国内バスメーカーのチャリオット・モータースと中国同業の海格奥威の企業連合が落札したと発表した。同企業連合は10~11月をめどに電気バス15台と充電器6基を納入する。落札価格は837万ユーロ。ソフィア・エレクトリカル・トランスポートは欧州復興開発銀行(EBRD)から融資を受ける。
同企業連合が納入する電気バスは現在主流のリチウムイオン電池の代わりに、充電速度に優れる電気二重層コンデンサー(ウルトラキャパシター)を搭載している。1台当たりの価格は48万8,000ユーロ。チャリオット社のミレン・ミレフ最高経営責任者(CEO)によると、価格には製品テストと研修費用、ウルトラキャパシターの10年間の保証も含まれる。
海格奥威は中国のバス製造最大手である金龍客車の傘下ブランド海格と、上海のエンジニアリング企業、奥威科技開発の合弁会社。
今回の入札は昨年5月に開始された。合わせて30社超が関心を示したものの、応札したのは海格奥威と中国同業の比亜迪汽車(BYD)だけだった。