英携帯電話サービス大手ボーダフォンが米メディア大手リバティ・グローバルからドイツなど欧州4カ国のケーブルテレビ(CATV)事業を買収する計画をめぐり、欧州委員会は24日までに、調査期間を2週間延長する方針を決めた。当初は7月9日までに買収の可否を最終判断する予定だったが、期限を7月23日に延期する。
ボーダフォンは欧州委から買収の承認を得るため、今月初めにスペインの通信大手テレフォニカの独子会社にドイツ国内のケーブル網を開放する譲歩案を欧州委に提示した。欧州委は延期の理由を明らかにしていないが、ロイター通信は情報筋の話として、ボーダフォンの提案について利害関係者から欧州委に否定的な意見が多く寄せられたため、同社はさらなる改善策を求められているという。
ボーダフォンの広報担当はロイターの取材に対し、「欧州委との協議は続いている」と述べるにとどめ、具体的な内容については言及を避けた。