精密機器大手の独カール・ツァイス(オーバーコッヘン)は11日、立体物の3次元的な形状を測定する自動3D三次元測定機(3D CMM)を手がける独GOMを買収することで合意したと発表した。産業用測定・品質チェック製品の分野で競争力を強化する狙い。買収金額は公表しないことで合意した。上半期中の買収手続き完了を見込む。
GOMは三次元測定と3次元検査用のソフトウエア、機械、設備の有力企業で、1990年に設立された。自動車、航空宇宙、消費財メーカーのほか、研究機関や大学を主な顧客としている。従業員数は約600人で、売上高は約1億5,000万ユーロに上る。独北部のブラウンシュヴァイクに本社を置く。
ツァイスは自社の当該事業とGOMの補完性が高いことから今回の買収に踏み切った。買収後はGOMを産業品質・検査部門に統合する。